森田療法以外の強迫性障害の本

森田療法についてはすでに書いたので、

それ以外の本の中から

今回は次の3冊(実質2冊)を選んでみた。

 

まずは、経験者である田村浩二さんの本。

 

  実体験に基づく強迫性障害克服の鉄則35

  実体験に基づく強迫性障害克服の鉄則 増補改訂

 

どちらかを買うなら

普通は増補改訂版のほうがよいように思えるが、

この本の場合、あえて古い前者を選ぶのもアリだと思う。

 

大事なことがコンパクトにまとめてあり、

ご本人がねらったとおり、

マニュアルとして仕上がっているので。

 

増補改訂版のほうは、症例も示されていて

内容はやはりこちらのほうが充実している。

 

ただ、1冊めとは若干雰囲気が違っていて、

強迫観念に対抗する表現が少し強く、

そこをどう感じるかは読み手しだいかもしれない。

 

もちろん、読み手に対して強いのではなく、

「強迫観念の思い通りになるな!」

という意味での強さ。

 

古いほうは常体、

新しいほうは敬体で書かれてあるのに

不思議なものだ。

 

もう1冊は、行動療法の本。

 

  図解やさしくわかる強迫性障害

 

森田療法が好きな自分が

ERP(エクスポージャーと儀式妨害)についての

本を選ぶというのも矛盾しているようだが、

症例やイラストも多く、読みやすくて、

かつ、内容も充実しているので、

強迫性障害で困っている人にはおすすめだと思う。

 

暴露反応妨害法については

だいぶ前に別の本を買った記憶があるけれど、

イマイチだったので手放してしまった。

自分には向いていないとも思った。

 

現在も行動療法は自分に向いていないと思うけれども、

読んでいて「なるほど」と思うところはあるので

参考にさせてもらっている。

 

なお、ERPを本格的にやる予定はいまのところない。

 

それにしても、こうやって強迫の本を読んで思うことは、

いろいろな症状があるのだなぁ、ということ。

 

自分自身が強迫歴が長く

その辛さをよくわかっているはずなのに、

「なんでそうなるの!?」

とびっくりする。

 

あるいは「それは思いつかなかった〜」

と思ってみたり。

 

自分のことを完全にわきにおいて

「そんなこと気にしなくてだいじょうぶなのに、  

 疲れるでしょうよ〜〜」

などと思ってしまう。

ほんと、どの口でそれを言う?という感じ。

 

実際、そういうふうに

強迫性障害の症状を客観的に眺める時間をもつと、

自分の行動も少し客観的に眺めることができて、

それだけでも一時的に、症状軽減に役立つ気がしている。

 

田村浩二さんが古いほうの本の「はじめに」で、

こんなことを書いておられる。

 

 薬などは確かに、精神科医でないと処方できませんが、強迫性障害を治す手助けは、なにも医者でないとできないわけではないと常々考えております。むしろ、その分野に明るくない精神科医に掛かるくらいなら、体験者の体験談を聞いた方が余程効果的だと考えます。

 

私もそう思う。

 

もちろん、日常生活に支障が大きく出ている人、

あるいは強迫性障害だけではなさそうな人は、

病院に行ったほうがいいと思います。