歯列矯正を決断したときのこと

私は40代後半で歯列矯正をした。

 

もともと歯並びはわるいほうだったけれど、

それまでは歯列矯正をしようと考えたことはなかった。

 

矯正は子どもの頃にやるもので

大人になってからだと抜いて差し歯にするとか、

そういう世界に突入するのだと漠然と思っていたから。

 

なんてったって、お金がかかりそうだし。

 

人前に出る仕事をしているわけでもないし、

自分が歯の矯正をするなんて分不相応、対象外。

そんな思いがあった。

 

だけど、上の前歯の左側だけ

なんとかならないかなぁという希望は

心の奥にずっと持ち続けていたように思う。

 

歯列矯正を考え始めた直接のきっかけは、

かかりつけの歯科医院の院長先生に

「歯並びが気になりますね」

と言われたことだった。

 

「歯磨きをがんばってください」

みたいなことを言われて

「(もう十分がんばっています)」

と心の中で答えた私。

 

実際、毎晩15分くらいかけて歯を磨いてフロスもして、

検診にも通って、 これ以上、どうしろという……

という気持ちだった。

 

その指摘を受けたのは、5本の歯を治療するために、

半年間、歯医者さんに通ったあとだったのだが、

5本のうちの4本は歯と歯の間から発展した虫歯で、

残る1本は上の前歯。

 

すべてを歯並びのせいにしてはいけないけれど、

歯並びのわるさからくるもの、

かみ合わせのわるさからくるものも

あったのではなかろうか。

 

これから先は虫歯のみならず

歯周病の可能性も高まってくる。

 

歯並びをなおすことで、見た目もきれいになり、

かつ、虫歯や歯周病のリスクを減らせるのなら、

一度考えてみてもいいのではなかろうか?

 

と思うようになり、

矯正の相談をしてみることにしたのだった。

 

矯正することについての心配ごとは3つ。

歯を抜くこと、 お金のこと、 年齢のこと。

それぞれについて、

しつこいくらい 矯正歯科の先生に質問した。

 

歯を抜くことについては、

時間も空間もモノの数も有限だから

に書いた通り。

 

お金のことはいちばんの懸念だったが、

あれこれ考えるうち、自分のなかでGOサインが出た。

 

ちなみに、最初に目安として提示されたのが85万円で、

最初に収めたのが70万弱だったと思う。

 

始める前にこの金額を払ったのは正解だったと思う。

というのも、金額の大きさが継続の後押しになるので。

 

何しろ矯正というのは気の長い話で

それなりに大変な場面もあるので、

がんばって続けるためにも

最初におさめた金額の大きさには

意味があるよなぁとしみじみ思ったものだった。

 

年齢のことも、気がつけばもう10年たっている。

過ぎてしまえば早い。

 

いまだったら、もうやらないと思う。

ぎりぎりのタイミングだった気がする。

 

あのときやってよかったなぁと思うのは、

自分の歯並びがよくなって、

現在、口の中の状態がよいことはもちろんのこと、

その後、娘の歯がねじれてはえてきてしまい、

部分矯正をすることになったときに、

矯正がスムーズに始められたこと。

 

自分がやっていなかったら、

娘の矯正のハードルがもっと高かったと思う。

 

そんなこんなで、大きな金額を投じたけれども、

それだけの意味はあったと感じている。