<< 基礎体温のグラフと、黄体機能不全による不正出血 | main | 「なにをしても無理です」という言葉に救われる不思議 >>
岩田真理『流れと動きの森田療法』(白揚社/2012年)
またまた森田療法の本を読んでいる。


流れと動きの森田療法―森田療法の新しい世界
(白揚社/2012年)


ちなみに、過去に読んだ本のリンクはこちら↓
森田療法の本にすっかりハマってしまった
岩井寛『森田療法』(講談社現代新書)


なお、私自身の強迫神経症的気質については、こちら↓
私自身の強迫神経症的感覚と行動のこと


森田療法の本ではないけど、
経験者が書いた実践に役立つ本はこちら↓
そういえばまだ紹介していなかった強迫神経症のおすすめ本


なんかあれですね。結論として私、
強迫神経症気質を治す気ないらしいですね(^^;


 いや、大変なんですよ、毎日・・・
 めんどくさいんですよ・・・
 できればなんとかしたいんですよ・・・


岩田真理さんのこの本は、
少し前に「久しぶりに森田療法の本を何か1冊」
と思って検索して、見つけたんだったと思うが、
まずなんてったって、タイトルがいい。

そして、Amazonのカスタマーレビューも
参考になった。

で、読み始めてみて、「ほう」と思った。

というのも、これまで読んだ本は大抵、
賞賛とは言わないまでも、
森田療法の肯定というか
効果を前提として話が始まり
話が進んでいくのに対して、
岩田さんは本格的に森田療法に取り組む前の
疑問点の話から始めているのだ。

ここがまず、新鮮だった。

それは、森田療法で治った
ある種の人に対する違和感のエピソード。

どうも森田療法で治った人のなかには、
独特の臭みがある人がいるらしい。

場合によっては
「あの人は症状があったときのほうが
つきあいやすかった」
と評される人もいるのだとか。

本人がそれでいいのならば、
それでいいのかもしれない。

しかし岩田さんは、
そう言われるのは残念なことだ、
と書いておられる。

森田療法ですっきりして
前向きに毎日を楽しんでいる人もいれば、
なにかマイナス思考から抜けきれない人もいる。

これは森田療法の限界なのか?

という問題意識をもった岩田さんは、
森田療法の原典を今一度、
違う角度から読んで考えてみるようになったそう。

そして、「純な心」という概念に出会い、
それは「衝撃」といっていいものだった、
と書いておられる。

この概念と出会ってから、
岩田さんは森田療法に主体的に関わりだした。

そして森田療法の全体が見えるようになり、
その後の活動を通して、
森田療法をとりまく状況も見えてきたとのこと。

そんな岩田さんがこの本で試みているのは、
原典から90年以上たった森田正馬の言葉を
できるだけ忠実に現代の言葉で表すこと、
時代による「ずれ」を修正してみること。

すでに何冊も森田療法の本を読んできた私にとっては、
いまのところ、これまでの森田療法観を覆すような
新たな発見というものはないが、
このあいだの枡野俊明さんの本のときと同様に、
同じ事柄でも、違う人から違う言葉で伝えてもらうと、
よりしっくりくる言葉に出会えることがあるので、
それらの言葉を中心に、感想を書いてみたいと思う。

っていうか、森田療法の本、基本的に面白いねぇ!
(もしかすると結果的に面白いのだけ選んでる?)

なお、森田正馬本人は、
特に禅との関連性は語っていなかったと思うが
(とりあえず私はそういう記述に出会った覚えがない)、
やはりけっこう共通点があるような気がする。

根底にある東洋的思想がそう思わせるのかもしれない。

(つづく)
 2014.04.18 Friday 11:01 強迫神経症 permalink