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母が入院して、老人ホームってありがたいな…とあらためて思った。
おとといの夜、
お世話になっている老人ホームの
スタッフの方から電話があった。

母の咳がおさまらず、
内科の先生に診ていただいたところ、
血中の酸素濃度が低いということで、
大きめの病院に入院することになったそう。

診断は、肺炎と心不全。

ただ、意識はあり、様子をきくかぎり
そんなに重篤な状態ではなさそう。

翌日の朝、病院に電話を入れる。
まだ担当医や治療方針が
決まっていない段階だったので、
あとで連絡をくださるとのこと。

で、昼過ぎに医師から電話が入る。

熱はさがってきたそうが、
まだ酸素濃度は低いらしい。
不安要素はあるけれど、
命に別状はないだろうとのこと。
(大丈夫だと“思います”
 としかいえない状況だということの
 説明はあった。)

よくても2〜3週間の入院になる。
元気になって施設にもどれる可能性は
十分にある、とのお話。

となると気になるのは、入院中のあれこれ、
たとえば洗濯物などはどうしたらいいか、
どこまで施設でやってもらえるのか、
ということ。

で、結論から言うと、
洗濯物は契約している業者が
病院まで行ってくれるそうで、
日用品は施設の方が届けてくれるし、
特に家族がしなければならないということは
書類の提出以外はなさそうだった。

姉と電話で相談したのちに
どうしたものか…と思いながら
施設に問い合わせたのだけれど、
先方はわりと日常的な雰囲気で、
ちょっと安心した。

考えてみれば、こういうことは
珍しくないのかもしれない。

姉に報告をしながら、
「あの施設に入れてもらえて、よかったね」
という話をした。

母がお世話になっているこの老人ホームは、
大事なことはもちろんちゃんとやってくださるけど
基本的にほんわかムードで、
あまりきちっ、きちっとはしていない。

なお、ここに入る前に、別の施設に体験入居して、
入居を断られたことがあるのだけれど
もしあそこに無理にお願いして入っていたら
こういう状況のときに、
退所しなくてはならなくなったかもしれない…と、
契約も何もしていないので勝手な推測なのだが、
あのときの雰囲気から、そんな話にもなった。

ちなみに、昨年の秋に、母の友人から、
「施設を変わったらどうか」
というアドバイスがあった。

たびたび母を訪ねてくれる友人なのだが、
いろいろ思うところがあるらしい。
(一応、その内容もきいている)

「いまは、いいところがたくさんできているから」と。

それを見つける作業、検討する作業、
申し込みする作業、手続きする作業、
母に希望をきく作業、説明する作業、
こんなにお世話になった施設に事情を説明する作業、
引越し作業、環境がかわるリスクを負うこと、
それを一体、だれがやるんでしょう…

まあ、娘になかなか会えないと言っていたらしいので
(去年も2度帰省しているんだけど)
私が現状を知らないと思ったのかもしれない。

なお、母に何かあったときには、スタッフの方から
いつも細やかに連絡をいただくのだけれど、
2週間ほど前にはインフルエンザにかかり、
去年は気管支炎で、数日間、入院したこともあった。

こういうときの通院や入院や看病を一切まかせられること、
細やかに連絡をいただけて、
こちらは電話で確認すればいいだけの状況を、
とてもありがたいと思うのだけれど、
もしかしてもしかすると、人によっては
「あそこの健康管理はどうなってるんだ」
というふうに思うのかもしれない。

あるいは、「こういうときに病院がやっている
施設のほうが、安心だ」と。

でも、かつてのアレコレを思うと、
ここに入れたことは本当にありがたいと感じるし、
現にこうやっていろいろケアをしてくださっている。

それに、もう81歳。
リスクも低くない身体の状態。
何もないわけはないと思う。

もちろんお金を払っているわけであり、
それも仕事の一環ではあるだろうが、
それでもやっぱり、ありがたい。

ちなみに、家族の入院という事態は
わりと経験しているほうだと思うわが家。

手術をともなうものや、容態がわるいもの
長期に渡るものの場合、
家族の生活そのものが変わっていく。
泊り込みもよくやった。
あるいは、「長期帰省」という事態になる。

なのに今は、遠く離れたところで、
あした届くであろう書類に記入して郵送し、
他の家族に連絡をしたり、
スタッフや病院と折にふれ連絡をすればいいという
そういう状況でいられる。

やはりこの状況を、
ありがたいと思わずにはいられない。

で、さっそくきょう、同じ市内にすむ叔母が
お見舞いに行ってくれたもよう。

酸素吸入の管を鼻から入れていて、
ときどき咳をしていたらしいが、
顔色もよく、食欲もあり、夜も眠れるし、
元気そうだったとのこと。

2週間で退院かな。
 2014.01.30 Thursday 18:03 老いについて考える permalink