<< 「願いごと手帖」6年目に入っています。 | main | 母が入院して、老人ホームってありがたいな…とあらためて思った。 >>
検針器を買って考えたこと/感知できるものできないもの

昨年の秋、検針器を購入した。
商品名は「ハンディ検針器TY-20MJ」、
中国製の日本語説明書なし、1980円。

Amazonでいまもあるのかな?
あるようですね>

もとはといえば、
学校のPTAのイベントに提供する手作り品に
針が混ざっていないか心配になったのが
きっかけだった。

何しろ“強迫神経症”気質な私
実際に針仕事をしていなくても
娘が給食着を持って帰ってきた、
アイロン時に簡単な針チェックをするぐらい。

チェックといっても、手でさわってみたり、
振ってみたりというくらいのことだけど。

過去には、ボタンがとれかけていたり、
手首のゴムが切れていたり、
袋が破れかけていたりして、
実際に針仕事で補強をしたこともあるわけであり、
そのときに気をつけるならあたりまえだけれど、
もう、針仕事をしていなくても
気にするようになってしまった。

ちなみにわが家は、
稼動している縫い針は4本、まち針3本と、
ソーイングセットに書き込んでいる。

それでも心配になるわけなのだ。

で、そういう場合にも使えるな…と思いたち、
えいっと購入したしだい。

中国製で説明書は読めなかったが、
さわっていくうちに使い方はわかった。
いろいろ実験もしてみた。
おそらく、磁石の働きを利用しているのだろうと
勝手に推測している。
感度としては悪くないと思う。

音が大きいという話をきいていたので、
ここから音が出ているんだろうと場所に
白いガムテープを貼って使っている。

で、この検針器、私の安心のためだけではなく、
実際に役に立った。

先日、姉に頼んで、
娘の小さい頃のスキーウェアを、
ジャンパーにリメイクしてもらったのだが、
できあがったジャンパーに検針器をあてたら、
反応したのだ。

ファスナーが金属製だったのか?と思いきや、
ちゃんとまち針が出てきた。
ふわふわもこもこしているので、
着ただけではわからなかっただろうし、
洗ってもしばらくわからなかったかもしれない。

だけど、何かの拍子に
針先が出る可能性は十分にあるわけで、
役に立ったね〜!よかったね〜!と喜んだのだった。

洋裁を趣味としている人にとっては
とても便利なものかもしれない。

が。
めでたしめでたしと思いきや。
そうは問屋がおろさない心配性。

私は忘れていたのだ。
自分の強迫の最大のテーマが
ガラスであることを・・・

検針器を購入してしばらくしたころ、
ひょんなことから、
給食着ガラス混入疑惑にとらわれた。

幸い、あまりにもありえない妄想だったので、
そんなに引っ張ることもなかったのだが、
「ガラスは探知できない」
ということに、検針器を手に入れたことで、
あらためて気がつかされたしだい。

たとえば、誤飲などもよく心配する私は
いろいろ検索しては、
「えー!」とか「そうなんだ〜」とか、
驚いたり安心したり途方に暮れたりしているのだが、
金属の誤飲と違って、ガラスの誤飲は
レントゲンも役に立たないのではなかろうか。
(どうなんだろうか?)


ガラスを検知する方法って、あるのかな?

そして私はまたまた学んだ。
安心させようとする態度にはキリがない、と。
1つがクリアしたように見えても、
また次の心配ごとがやってくる。
道具に頼っても、それは変わらない。

そんななか、浜松市で
ノロウィルスによる集団食中毒が起こった。
原因は食パンにあったとされているようで、
検品作業などに従事していた従業員から
ウィルスが検出されたとのこと。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/140120/dst14012022220014-n1.htm

皮肉なものだなぁ、と思う。

検品では、人間の目に見えるもの、
人間が感知できるものを排除できる。

しかし、そのために
目に見えないものを付着させてしまう。

そのうち、ノロウィルス検知器というものが
できるだろうか。

でもおそらく、検知しても検知しても、
検知できないものがあるのではないか、
と、思う。

逆に、人間の目なら検知できるものが、
検知できずに通ってしまう、
そんなシステムもあるかもしれない。

そうなると結局、
入ったものをさがすのではなく、
入れない努力を最大限にすることと、
そうしていても、
絶対に入らないということはない、
ということを心にとめておくしかない、
という気持ちになってくる。

いろいろ考えていくと、
人間の身体に異物が入ったときのシステムって、
すごいのかもしれないと思えてくる。

そして、そのシステムと、
自分の素行って、
別ものだという気がしてくる。

体内のシステムに感謝しつつ、
素行をあらためたいと思う、
きょうこのごろなのであった。
 

 2014.01.21 Tuesday 11:03 強迫神経症 permalink