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母の部屋を片づけながら
4泊5日で帰省してきた。

うち1日は「実家の片づけ」にあてていた。

実家は木造2F建ての一軒家、部屋が7つある。
そのうちの6部屋とキッチンはもうほとんど片づいているのだが、
1箇所だけ、まだ2割程度しか
片づけが終わっていない部屋があった。

母の部屋。

有料老人ホームに入ってしばらくの間は、
衣類やものを取りに来ていたらしいのだが、
もうほとんどこのうちにもどることはなくなったらしい。
実際、ホームの中で生活は成り立っているだろう。

なので、そろそろ母の部屋を片づけても不都合はあるまい。
というか、それ以前に、ちょっとやそっと片づけても
全然変化がわからない状態だから、
片づけてもまったく不都合のない部屋ではあった。

去年も、他の部屋が終わったあと、ちょっと作業をしたのだが、
そのときには本の整理をやっただけで時間切れとなった。

母の部屋を片づける際の課題は2つ。紙類と布類。
布類のほうは今回は手をつけず、紙類に集中。

これがまあ大変。

確認することなく、どんどん燃えるゴミの袋に
入れていけばいいだけの話なんだろうが、
そういうことができないタチの私、
一応ざっと確認して、資源ゴミにしてみたり、
細かくちぎって燃えるゴミにしてみたり。

手動のシュレッダーも見つかったので使ってみたが、
時間がかかってしかたない。
そんなに細かくするほどの個人情報でもないし。
なので、ひたすら手でちぎっていった。

まず、大量に見つかったのが、体調記録のようなもの。
病院で報告するためなのか、
自分の健康管理のためかはわからないが、
自分の体にまつわるいろいろな数値や体の変化を、
たくさんの項目に分けて、表にまとめていた。
それを、大量にプリントアウトしているのだ。

お金の管理に関わるプリントも同様の状況。

そのほか、親戚についてのあれこれをまとめた紙など。

何枚も何枚も同じものが出てきて、
途中で「いいかげんにして!」と本人不在のまま
心の中で叫んだ私。
あと、私の悪口が出てきてイラッとしてみたり。

なお、翌日、母に会って思ったのだが、
当人は生きていても、あれらのモノを溜め込んだ母は、
もうどこにもいないのだと、しみじみ感じた。
父のものを見て亡くなった父のことを思うよりも、
さらに強く「不在」を感じた。むなしい。

とにかく、実家に一歩足をふみいれたら、
「なぜ?」「どうして?」「なんのために?」
という問いは無意味となる。
禁句です。

それでも、問いたい私だった。

「いったい何がしたかったの?」と。
「どうして同じものが、こんなにたくさんあるの?」と。

ちなみに、折り紙が趣味だった母、色紙をまとめたら、
深さ15cmくらいの引出し5つ分くらいになった。

一生分ならぬ、三生分はある。
さすがにこれは捨てられず、そのまま保管することに。
今後わが家は一切、色紙買うべからずな状況。

で、せめてここから学べることを学ぼうと思った。

まず。

自宅にコピー機はないほうがいい。(参考にならんなー)
実家には、コピー機がある。それほど高性能ではないだろうが、
プリンタにコピー機能がついているという類のものでもなく、
ちょっとした事務所にありそうな、いわゆるコピー機。
これでなんでもかんでもコピーをとるクセのあった母。
しかも、何枚も。

それから、収納用品もできるだけ少ないほうがいい。

今回、すでに片づいている部屋のうちの1つを
ゴミの一時置き場にして、
不要になった収納用品のスペースを作っておいたのだが、
まあ、たまることたまること、
ファイルケースやらファイルボックスの類が。
収納用品だけで相当場所をとってるんですけどー

収納用品があると収納したくなるのが人間。
収納用品を買う前に、
その中身は本当に収納する必要があるかどうかを、
じっくり考えたほうがいいとしみじみ思った。

さらに思ったことは、何かを保存するときには、
「なんのためにとっておくか」ということを、
意識しながら保存するべきだということ。

領収証の類も山と出てきて、
全部は処分できなかったので箱にまとめておいたのだが、
確定申告に使うなら使う、自分の会計管理に使うなら使う、
用が終わったら捨てる、使わないなら捨てる、というふうに、
あまり年数がたたないうちに対応していかないと、
大変なことになる。

何かを「一応とっておく」ならば、年数で区切らないと。

まあ、でも、いちばん有効なのは
「広い家に住まない」ことなのかもしれないな。

と、ポイントをまとめたところで、自分ちをながめてみる。
上記の項目で、コピー、収納用品、広い家に関しては
すでにクリアしているので、
自分にいかせるのは「なんのために保存しておくか」を
意識すること。

で、ちょっとずつ作業を進めているところ。
「いったいどうしたいの?」
「なんのためにとっておいたの?」と自分に問いながら。

思うに。

使っていないのに捨てられないものって、
「不安」と「欲」の象徴なんだな。
 2012.08.17 Friday 10:53 老いについて考える permalink