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有料老人ホームを見学して思ったシンプルライフ
この春、有料老人ホームを見学してきた。
母のことがあって。
まだお世話になるところまではいっていないけれど、
いろいろ勉強になった。

今回見学したのは、
住宅型老人ホームを1件と、介護付き老人ホームを1件。
お部屋の広さはどちらも8畳くらい。
ベッドと簡単な家具、トイレと洗面台。

老人ホームを見学しながら、自分の老後のことも思った。
私はいったい、どんな老後を送るのだろう…
送りたいのだろう…

さすがに介護付き老人ホームのほうは、
住宅型より“病院の個室”のイメージに近い気がしたが、
中の様子がちょっとだけ見えたお部屋には
仏壇が置いてあったりして、
人が暮らしていると
それなりに生活感が出てくるのかもしれない。

結局、人間のプライベート空間は、
このスペースで十分なのではなかろうか。
生活に必要な家財道具は、
有料老人ホーム1部屋分におさまる量で
いいのではなかろうか。

最近は増築ならぬ減築というのもあるときいている。
子どもが独立したり、配偶者に先立たれたりして、
大所帯の頃の空間にひとり暮らしの老人は、
なまじ空間が広いと管理できなくて、
衛生面や安全性にも問題が出てくる。

いまの母の住まいがまさにそんな感じ。
かつては私も住んでいたわけなのだけれど。

また、母は物を捨てられなくて、よく買う。
そうして膨れ上がっていく家財道具たち。

この“物たち”を今後どうしたものか考えると、
頭が痛くなってきそう。
そんな母の問題は母の問題として
考えていかなくてはいけないのだが、
さて私はどうしようか。

現在ワンルームに母子2人住まいの私の場合、
あしたにでも老人ホームへの引っ越せるかもしれない。
しかし、それでも手放すものはあるだろう。
ここにあるものすべてを持ってはいかないだろう。
何をどう整理するか。
それはいま整理できないのか。
なぜできないのか。
いつできるのか。

そんなふうに考えていくのも、
シンプルライフのひとつのヒントになるかもしれないなぁ、
と思った。
 2009.05.07 Thursday 14:19 老いについて考える permalink